イタリア語万華鏡 古浦敏生

広島で長年イタリア語研究に携わっている古浦敏生先生より、
広島日伊協会の皆様にと、イタリアについてまとめた本の原稿
を頂きました。
こちらで順次紹介して行きますので、どうぞお楽しみに♪

055.gif はしがき

筆者は40年の長きにわたって、イタリア語の語学的な研究に
携わってきた。
その射程は、現代イタリア語の文法研究、古典ラテン語から
現代イタリア語に至る言語変遷の研究、ダンテの代表作『神曲』
の言語研究、日本語とイタリア語との対照研究などである。
その間、イタリア語にまつわる様々な面白さに遭遇した。
我国にはイタリアに関するエッセイは数多い。しかし、イタリア語に
関するエッセイは僅少で、矢崎源九郎『イタリア語の話』(1959、
大学書林)とブルーノ・ミリオリーニ著、岩倉具忠訳『現代イタリア語
の話』(1970、鹿島出版会)くらいのものであろう。
そこで、イタリア語の講座・授業に参加したことのある方はもちろん、
イタリアを旅したことのある方、イタリア文化に興味のある方、広く言葉
に関心をお持ちの方のために、筆者なりのものをまとめてみたいと思う。

 さて、「まとめて」とはしたものの、筆者がイタリア政府給費留学生
として初めてイタリアの地を踏んだ1970年(1ドルが360円であった)
頃のフィレンツェでの話や、その後、1987年に文部省在外研究員として
ローマ大学に出張した頃の話や、2002年3月の定年退官後に妻と一緒に
旅行したシチリア島や北イタリアでの話を、思い出すがままに並べたので、
決してまとまった内容とは言えない。
そういった意味合いが本稿のタイトル「万華鏡」の中に込められている。

 なお、絵葉書コレクターでもある筆者は、イタリア滞在中、各地の風景
絵葉書を中心に約2000枚を収集した。
これらのほとんどは1970年頃購入した古いものである。しかし、都市の
歴史的地区の風景は、壊れたらほぼ元どおりに復元されているので、
昨今の風景とあまり変化はないものと思われる。そこで、40~50景
くらいを選んで、「万華鏡」らしく、鏤めてみたいと思う。

2010年3月
古浦敏生
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by hiroshimaitaly | 2011-09-02 18:40 | イタリア語万華鏡 古浦敏生

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