イタリア語万華鏡15 『 たった2歩で散歩 』

055.gif  『イタリア語万華鏡』 古浦敏生より 

15 『 たった2歩で散歩 』

拙宅の近くに「三歩」という珍しい苗字の家がある。「サンポ」ではなくて「ミホ」と
仮名がふってある。イタリア語で「歩(ほ)」はパッソ passoという。
パッソ・ア・パッソ passo a passoは「1歩ずつ」という意味であるが、この
表現は、白水社のイタリア語教科書のタイトルにもなっている。
 昨年、マイカーが古くなったので、トヨタ車のパッソPassoに切り替えた。
営業のお兄さんに“Passoはイタリア語で「1歩、2歩の歩」という意味です
よね”と念を押したら、“よくご存知ですねー!”と驚いていた。
 さて、イタリア語の熟語にファーレ・ドゥエ・パッスィ fare due passiという
のがある。fareは「作る、為す」という意味、dueは数詞の「2」、passiは
passoの複数形である。
したがって、「2歩を作る、2歩ほど歩む」が原義であるが、これは全体で「散歩
をする」という意味になる。「ニホでサンポ」というところが駄洒落的でおもしろい。
この場合のdueは「丁度2」ではなく、「少ない」という意味なのである。
現代ギリシャ語でも、数詞の2は「少ない」という意味でも使われる。

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カテゴリ:イタリア語万華鏡 古浦敏生

古浦敏生(こうら・としお)
広島日伊協会理事 故マリーザ・バッサーノさんよりイタリア語を学ぶ。
広島大学名誉教授。言語学専攻。
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by hiroshimaitaly | 2011-11-17 08:49 | イタリア語万華鏡 古浦敏生

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